2023-03-06 update

「足跡の向こうに」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2023.2  Vol.26

利尻島「色違いの景色の中へ」

利尻山は眺める角度や季節によって、様々な姿を見せてくれます。その中でも、利尻島でいちばん大きなオタトマリ沼の湖畔から見上げる山容はとても美しく、おなじみの北海道銘菓のパッケージに映る利尻山も、付近の展望台から見た姿です。冬の澄んだ空気の中、白銀に衣替えした利尻山を道標に、雪が積もるオタトマリ沼周辺の巡視へ向かいます。撮影地:オタトマリ沼湖畔(利尻富士町)


礼文島「冬枯れの小径をゆく」

景勝地が多い礼文島の中でも、桃岩展望台は特に人気のスポットで、展望台からは西海岸の断崖や、桃岩、猫岩などを望めるほか、道中も洋上に浮かぶ利尻山や様々な高山植物に出会うことが出来るおすすめの散策コースです。冬の間、遊歩道は真っ白な雪の下でひとときの休息を過ごしていますが、再び一面の花畑になる季節を想像しながら、冬枯れの小径を巡視しました。撮影地:桃岩展望台(礼文町)


サロベツ「大きな白いパレットに描く」

どこまでも銀世界が広がる冬のサロベツ原野をパレットに、エゾシカ、エゾユキウサギ、エゾリスのほか、大小の野鳥など、様々な動物たちがユニークな足跡を残しています。快晴だったこの日、洋上に浮かぶ利尻山の撮影のため海岸を目指すと、すでに先客(キタキツネ?)の足跡がありました。いちばん素敵な景色を知っているのは、ここで逞しく生き抜く動物たちなのかもしれません。撮影地::夕来展望所付近(稚内市)