利尻山登山

2019.02.06更新

利尻山を楽しむ


日本最北の島に美しい姿を見せる利尻山。標高1,721mの独立峰、別名「利尻富士」とも呼ばれ、日本百名山百選では北の秀峰として一番目に数えられています。 多くの登山者を魅了する利尻山では、さえぎるものが何もない頂上から360°の大パノラマを存分に楽しむことができます。 

 

鴛泊コース

鴛泊コースは、沓形コースと同じく6合目あたりで森林限界を超えます。
6合目でカッパを着られないほどの強風が吹いていた場合、ここが引き返す際のポイントになります。また、登山所要時間はパーティー人数や登山経験等によって差があります。休憩時間等も考慮すれば、天気の良い日でも11時間は必要です。余裕のある登山計画を立てましょう。


北麓野営場
登山口の北麓野営場からおよそ1時間20分、エゾマツ・トドマツの大木の森をくぐりぬけます。

3合目(甘露泉)

4合目(野鳥の森)

5合目(雷鳥の道標)

6合目(第一見晴台)
5合目からおよそ35分が通称第一見晴台、展望が開け礼文島や水平線が望めます。トイレ有ります。

■7合目(胸突き八丁)
6合目からおよそ35分が通称7曲(ななまがり)、ここからジグザグルートが7つ続きます。運が良ければシマリスに出会えるかもしれません。

■8合目(長官山)
7合目からおよそ1時間5分、長官山到着です。長官山の手前のガレバ直前は心臓破りといわれる難所。ここまで来たら第1段階制覇。トイレ有ります。

9合目
長官山からおよそ10分で避難小屋があります。そこから35分のところが9合目、ここからが勝負です。トイレ有ります。

■利尻山 山頂
9合目からは1時間10分ほどですが足場が悪く、またルート沿いに危険な崩落箇所も多くなっています。沓形コースとの合流地点もあり、頂上には祠が立っており、制覇記念に記念写真を撮影。視界がよければ大パノラマ。

 

沓形コース
沓形コース上部の三眺山から鴛泊コースとの合流点までは
岩場、雪渓、落石の多発するガレ場の通過など難しいところが連続します。岩場は のぼりより下りのほうが難しいので、沓形コースを利用する際はのぼりに使うことをお勧めします。またこの区間は、パーティーの人数や経 験度によっては所要時間に大きく差が生じます。ガイドブックなどで、沓形コースは鴛泊コースと比べて30分~1時間程度、参考コースタイムが短く案内されていますが、登山経験や天候などを考慮して登山計画を立ててください。


■5合目(
見返台園地)

登山口は見返台公園駐車場の道路沿いです。展望台からの登山道はありません。注意してください。

■6合目(五葉の坂)
登山口から1時間ほどで6合目です。緩やかな坂には高山植物も咲いています。

■7合目(礼文岩)
6合目から25分ほどで7合目になります。手前に避難小屋があり見晴らしの良い高台になっています。

8合目
7合目から馬の背呼ばれる景観の良い稜線ルートを抜けるとおよそ50分で8合目になります。ここから上が勝負です。

9合目
8合目からおよそ50分で9合目になりますが,三眺山からは鴛泊ルートが望め、利尻山の絶壁な稜線が現れます。

■鴛泊コースとの合流地点
9合目から鴛泊ルートまでの合流点手前が親不知子不知(おやしらずこしらず)という瓦礫が散乱する最も注意を要するルートです。落石の恐れもあるので慎重に渡りましょう。

■利尻山 山頂
頂上には祠が立っており、制覇記念に記念写真を撮影。視界がよければ大パノラマ。

 

コースマナーを守りましょう


利尻島では関係各機関と島民が一丸となって利尻山の環境保全と登山道の崩壊防止のため、様々な活動を展開しています。 その地元活動の一環として入山の際、携帯トイレの持参を必須としていただく運動を展開しています。この活動は、昨年まで無料(地元で負担)だった携帯トイ レを入山者自らの意識で山の環境保全の意識の高揚を図ってもらうためはじめたものです。
趣旨をご理解の上、マナーを守り山の環境保全にご協力願います。なお携帯トイレは各宿泊施設やコンビニ、登山口管理棟等において販売しています。山中にトイレはありませんので、登山をされる方は、必ず携帯トイレ(1セット税込400円)を購入のうえ、登山道沿いに設置しているトイレブースにてご使用いただいますようお願いします。

セット内容

使用済携帯トイレケース・便袋・山のトイレマナー袋(ゴミ収納袋)・携帯トイレ利用ガイド・利尻山登山コース危険箇所ガイド・携帯トイレに関するアンケート用紙

販売箇所

島内各宿泊施設、観光物産店、商店、コンビニエンスストア、観光案内所、キャンプ場(北麓野営場、ファミリーキャンプ場、森林公園キャンプ場)また、避難小屋においても使用後のマナーの悪さが目立っています。私たちが誇る「利尻山」をいつまでも残し、また多くの人に快適に踏破していただくため、携帯トイレの使用とゴミの持ち帰り、避難小屋使用後の清掃など環境保全にご協力願います。利尻山の環境保護のため、以下のルールを定めていますので、必ず守ってください。

【その1】携帯トイレを持って入山してください。
コース上には携帯トイレ専用ブースが5箇所に設置されていますので、あわせてご利用ください。携帯トイレは、フェリーターミナル・各旅館・役場・コンビニなどで販売しています。使用後は、鴛泊・沓形の両登山口に設置してある回収箱に捨ててください。詳しくはこちらのファイルをご覧ください。

【その2】ストックを利用される方は、先端部分にキャップをしてください。
登山道の浸食軽減にご協力願います。また、沓形コースとの合流地点から上部では極力使用をご遠慮ください。

【その3】小さな石でも沢など下方向へ落とさないでください。
落石事故につながりますので、頂上では小さな石でも沢など下方向へ落とさないようにしてください。

登山道入口までの交通手段につきましては、ほぼ全ての宿泊施設が送迎を行っております(鴛泊→沓形登山口や沓形→鴛泊登山口までの送迎は行っておりません)朝食につきましても「おにぎり」などのお弁当を用意して頂ける宿泊施設がございます。詳しくは宿泊予約の際にお宿へ直接ご相談下さい。

シーズンを迎えると、ルート上は込み合ってきます。特に9合目上部は、足場の悪さと急傾斜、疲労などにより特に注意が必要です!自身の体力と技術を把握し、怪我のないよう無理をせず登山してください。

万が一、怪我等で救助が必要とされる場合は下記へ連絡をお願いします。

地元駐在所
TEL:0163-82-2110
TEL:0163-84-2110

利尻富士町役場
TEL:0163-82-1111

利尻町役場
TEL:0163-84-2345

登山の際は必ず、
登山計画書(PDF:60KB)
(駐在所・宿泊施設にあり)の
提出を必ず行ってください 。

 


利尻山コマドリプロジェクト


大好きな利尻山をまもるために
利尻山登山道等維持管理連絡協議会では利尻山がコマっていることをトリ除く目的で「利尻山コマドリプロジェクト」という事業を行っています。利尻山は今、登山道の荒廃が進み崩れやすい火山性の地層が露出した場所に登山者の集中や降雨の影響が重なり、ここ十数年で登山道が背丈以上に掘れてしまいました。そこで利尻山コマドリプロジェクトでは事業の一環として利尻山応援ピンバッジを1つ1000円で販売しています。ピンバッジの収益は登山道の補修活動や登山マナーの普及活動など、利尻山の山岳保全に活用されます。大好きな利尻山を守るために、皆様の暖かいご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。