2021-06-01 update

「輝く生命」利尻礼文サロベツ国立公園だより 6月 Vol.3

人間界ではまだまだ不測の事態が蔓延していますが、自然界に目を向けると、これまでと変わらず時が移り、若葉が輝き、春に産まれた小鳥たちがさえずり、短い春を謳歌しようと花々が一斉に咲き始めています。たくましく生きる小さな生命に希望を持って、少しでも明るい気持ちで毎日を過ごしていける気づきになれば、と願います。


サロベツ 「サロベツに輝く」

  

5月のある日、黄色が目立つ輝かしい姿をした小さな野鳥の姿が目にとまりました。サロベツに繁殖にやってきたツメナガセキレイです。5月からサロベツを見てまわるとよく姿を現してくれます。その姿についカメラを最大限ズームし撮影してしまいました。
撮影・文:福井翔太
(サロベツアクティブレンジャー)


礼文島 「満開のエゾノハクサンイチゲ」

この日は風もなく、寒くもなく穏やかな一日でした。今ちょうど、エゾノハクサンイチゲの群落が桃岩展望台コースでは見ごろを迎えています。霧の日でも花の一輪一輪が輝いて見えます!季節の花を是非、感じてください!
撮影・文:津田涼夏(礼文島アクティブレンジャー)


利尻島 「揺れる綿毛」

暖かな風が吹き始めワタスゲも気持ち良さそうに揺れていました。花言葉は「揺れる想い」ぴったりの言葉です。南浜湿原で群落を見ることができますので足を運んでみて下さい^^

撮影・文:室田雄飛(利尻島アクティブレンジャー)


-今回の撮影場所(撮影日)-
【利尻島】南浜湿原
鴛泊港フェリーターミナルから車で30分(2021.5.26)
【礼文島】桃岩展望台コース
香深港フェリーターミナルから車で10分(2021.5.24)
【サロベツ】下サロベツ原生園地(幌延ビジターセンター)
JR下沼駅から車で10分(2021.5.14)


「利尻礼文サロベツ国立公園だより」とは
日本最北の国立公園にはアクティブレンジャーと呼ばれる公園管理を
行うスタッフが3名それぞれ利尻島・礼文島・サロベツで働いていま
す。そんなスタッフが季節ごとのとっておきを皆様にお届けします。
発行:環境省 稚内自然保護官事務所