2022-09-30 update

「水のある風景」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2022.09  Vol.21

利尻島「森の中で湧き出る最北の名水」

利尻山の登山ルートのひとつ、鴛泊登山道を登り始めてほどなく、「甘露泉水」という湧水に出会います。利尻山に降り注ぐ雨水や雪解け水が浸み込み、長い年月を経てゆっくりと地表に湧き出したこの水は飲み口がとても柔らかく、昭和60年には環境省が名水百選に選定しています。日本最北の名水は、今日も登山やハイキングに訪れる人々の喉を潤しています。
撮影地:鴛泊登山道(利尻富士町)


礼文島「心まで潤す自然のシャワー」

自然豊かな礼文島の中でも、ちょっとした“秘境”感を味わえる「礼文滝」。ここへ行くには、起伏のある山道や川を渡りながらの険しい道のりを進みますが、道中の花々が疲れを癒やしてくれます。海が見え、急な斜面を下ると、いよいよ「礼文滝」がある西海岸に辿り着きます。崖の上から激しく水が流れる落ちる滝の風景と涼やかな水飛沫が、この旅の何よりのご褒美です。
撮影地:礼文滝コース(礼文町)


サロベツ「沼のほとりで過ごす癒しの時間」

国内最大規模の高層湿原であるサロベツ原野。大小の湖沼が無数に点在する、まさに潤いに満ちた広大な自然が広がります。この日はサロベツ原野でいちばん大きな「パンケ沼」の展望デッキを訪れ、日没後の“マジックアワー”を迎えました。薄明りに照らされた水面と利尻山のシルエットはとても美しく幻想的で、いつまでも眺めていたい景色がありました。
撮影地:パンケ沼(幌延町)

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