2021-07-01 update

「夏の到来」利尻礼文サロベツ国立公園だより 7月 Vol.5

本公園を象徴する利尻山の残雪も少なくなり、日の出とともにエゾハルゼミの大合唱で一日が始まり、夕暮れ時まで暖かい日差しが残るそんな日も多くなってきました。さあ、いよいよ夏がやってきます。北国の短い夏を謳歌しようと昆虫たちも元気に動き出し、花や植物たちも一年分の太陽を浴びるかのように、生き生きとした表情を見せています。


礼文島「岩の隙間からこんにちは」

礼文岳山頂に近づき始めた頃に、岩の隙間からひょっこりと顔を出していた、小さなツマトリソウが強い存在感を出していました。天気が良い日は山頂から礼文島内全域と利尻山の姿をのぞめます!
撮影・文:津田涼夏
(礼文島アクティブレンジャー)


利尻島 「夏の象徴」

エゾカンゾウは利尻島の海岸沿いに群落で生育しています。一際目立つオレンジ色の花弁が利尻島の夏の象徴です。富士野園地や神居海岸パーク周辺で見ることができます。
撮影・文:室田雄飛(利尻島アクティブレンジャー)


サロベツ「下をよく見て」

写真のツルコケモモやモウセンゴケは拡大して撮影をしたものですが、実際はとても小さいです。身近にもたくさんの動植物が暮らしています。足下にいる命を見つけよく観察してみませんか?
撮影・文:福井翔太(サロベツアクティブレンジャー)


-今回の撮影場所(撮影日)-
【利尻島】富士野園地
鴛泊港フェリーターミナルから車で5分(2021.6.23)
【礼文島】礼文岳
香深港フェリーターミナルから車で15分(登山口)(2021.6.17)
※礼文岳登山口から山頂まで往復9km/約4時間
【サロベツ】下サロベツ原生園地(幌延ビジターセンター)
JR下沼駅から車で10分(2021.6.27)


「利尻礼文サロベツ国立公園だより」とは
日本最北の国立公園にはアクティブレンジャーと呼ばれる公園管理を
行うスタッフが3名それぞれ利尻島・礼文島・サロベツで働いていま
す。そんなスタッフが季節ごとのとっておきを皆様にお届けします。
発行:環境省 稚内自然保護官事務所