2022-12-31 update

「向寒の候」利尻礼文サロベツ国立公園たより 2022.12  Vol.24

利尻島「賑わいから閑かな季節へ」

利尻山の山頂を目指す2つの登山ルートには登山者数の計測器が設置され、シーズン中の通貨人数を黙々と数えています。初冠雪を過ぎた頃、静まりかえった利尻山に入り、計測器の撤去作業を行いました。計測器が示した今シーズンの入山者数は8400人超。多くの登山者に親しんで頂いた季節が終わり、利尻山は雪化粧をしながら暫しの眠りにつきます。

撮影地:鴛泊登山道(利尻富士町)


礼文島「風にも負けず 雪にも負けず」

レブンアツモリソウの保護繁殖事業の為、礼文島内には環境省が所轄するエリアがあります。種の保存を担う特別な場所のため、周囲は立入防止策が張り巡らされていますが、ここは遮るものがなく耐えず強風にさらされているため、柵の定期的な補修が欠かせません。厳しい風雪の季節を前に、この日も強風が吹く中、大切な場所を守るための補修作業を行いました。

撮影場所:環境省所轄地(礼文町)


サロベツ「吹き荒れる風雪に備えて」

下サロベツにある幌延ビジターセンターでは、管内や屋外の自然観側路など、施設の内外にたくさん案内看板が立っています。ガイド役として、また自然観側路の道標として、利用者へ様々な情報を伝える案内看板ですが、冬の凄まじい風雪から守るため、毎年この時期に冬囲いの作業を行います。まもなくサロベツ湿原は、道標のない白銀の世界に変わっていきます。

撮影地:幌延ビジターセンター(幌延町)※11月~4月は当期休館中です。