2022-01-28 update

「冬の使者」利尻礼文サロベツ国立公園だより 2月 Vol.14

本格的な冬が到来し、大陸から越冬の為に、コオリガモやシノリガモをはじめとする冬ガモに加え、頭上にはオオワシが飛翔し、ゴマフアザラシも群れになって押し寄せて来ています。
ここはまるで野生動物のワンダーランド。厳しい冬、この地だからこそ出会える奇跡です。


利尻島「孤高の旅人」

吹雪の中、背中を向けて、遙か遠く、どこまでも続く海の向こうをのぞむオオワシに出会いました。どこか物憂げな後ろ姿に見惚れていると、頭上高く飛び上がり、勇ましい姿で利尻山の方へ旅立って行きました。

撮影・文:黒田芳人(国立公園管理官)


礼文島「冬のメノウ浜」

メノウ拾いと夕陽のスポットの礼文島西の元地海岸メノウ浜。今年の冬は雪が多くメノウ拾いは雪解けまでお預けですが、雪景色の中、太陽が海に沈む光景は絶景です!あと1 時間 (16:00 頃)もすれば真っ白い雪が赤く染まりますので是非、見に来て下さい。

撮影・文:橋本恵市(国立公園利用企画官)


サロベツ「果て無き雪原」

冬のサロベツ原野は雪に覆われ一面真っ白な雪原へと変化します。まさにサロベツの雄大さを感じる、どこまでも続く風景です。また、足下を見ると無数の小さな足跡があります。いったい何の足跡なのでしょうか?

撮影・文:福井翔太(サロベツアクティブレンジャー)


-今回の撮影場所
撮影日
【利尻島】沓形岬
鴛泊港フェリーターミナルから車で20分(2022.1.7)
【礼文島】元地海岸
香深港フェリーターミナルから車で10分(2022.1.25)
【サロベツ 】旧原生花園
JR豊富駅から車で15分(2022.1.26)

「利尻礼文サロベツ国立公園だより」とは
日本最北の国立公園には公園管理を行うスタッフが5名、利尻島・礼文島・サロベツの各地域で働いています。そんなスタッフが季節ごとのとっておきを皆様にお届けします。
発行:環境省
稚内自然保護官事務所